もう子猫じゃない!大人になった猫に与えるキャットフードとは
猫はあっという間に大人になります。ついこの間まで子猫だったのに・・・と感慨に浸ることひとしおですが、通常は生後半年で発情期を迎える可能性が出るため、その頃に避妊・去勢手術を行います。1歳を過ぎれば立派な大人です。フードもそれに合わせて変えていかなければいけません。
今回は、大人になった猫に与えるキャットフードについてご紹介いたします。
子猫用キャットフードとの違い
キャットフードは、子猫用と成猫用(1歳以上)で区別されて販売されているケースが多いです。
子猫用と成猫用のフードの違いは、カロリーです。子猫は急激に成長するため、成猫に比べると必要とするカロリーがとても多くなっています。
このため、成猫になっても引き続き子猫用のフードを食べ続けているとカロリー過多になり、肥満になるリスクが高くなります。
猫によっては子猫用のフードが大好きで、成猫用のフードに変えようとしてもなかなか受け付けてくれない子もいますが、肥満にならないうちにフードを切り替えるようにしましょう。
成猫用キャットフードの種類
肥満対策用フード
完全に室内飼いの猫は運動不足のため、肥満になりやすいです。特に避妊・去勢手術後は太り やすくなると言われています。
このため、1歳を過ぎた猫のためにカロリーを摂りすぎないよう普段から十分に注意してフードの量を管理する必要があります。しかし、それでも気がついたらふっくらしてきた、ということはよくあります。
そんな肥満傾向にある猫には、肥満対策用のフードを与えるのが好ましいです。肥満対策用のフードは、同じ量の普通のフードよりカロリーが控えめになっていて、食べる量が変わらなくてもゆっくりとダイエットすることができます。
デブ猫はとても可愛く、見ていてほっこりしますが肥満は万病の元です。早めに対策するようにしましょう。
毛玉対策用フード
猫はとてもきれい好きで、暇さえあれば毛づくろいをしています。その時に抜け毛をたくさん飲み込み、それが胃の中で毛玉になります。毛玉は少量ならうんちとして排泄されますが、量が多いと吐きだします。
吐き出す事自体には問題は無いのですが、中にはうまく吐けずに毛玉が溜まり、食欲不振や胃腸の病気になる場合がありますので、毛玉対策は重要です。
毛玉対策には猫草を食べさせるのが有効ですが、フードにも毛玉対策用のものがあります。毛玉対策用のフードには食物繊維が多く含まれ、毛玉をうんちとして排泄しやすい仕組みになっています。猫草を食べない子には特に有効な手段ですので試してみましょう。
下部尿路対策用フード
猫は尿が濃い動物なので、尿結石になりやすいです。特にオスは要注意です。
尿結石になると、獣医師による治療と並行して療法食という対病気用のフードに変える必要があるのですが、そうなる前の予防策として、下部尿路対策用のフードを与えるという手があります。
尿結石は食事に含まれるマグネシウムが多いとなりやすいため、対策用フードはマグネシウムの量を抑えるように調整されています。
まとめ
今回は、大人になった猫に与えるキャットフードについてご紹介しました。子猫用のキャットフードは成猫にはカロリーが高すぎるので、1歳を過ぎたら成猫用のフードに切り替えるようにしましょう。
成猫用のフードには通常のフードの他、肥満対策用、毛玉対策用、下部尿路対策用のフードなどがあります。それぞれの予防に有効なので、状況に応じて検討してみてはいかがでしょうか。