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4Dミート・添加物・穀類などのキャットフードに潜む危険性を解説!
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知っておきたい添加物・キャットフードに含まれる酸化防止剤とは

人の食品でもそうですが、猫のフードにも添加物が使われていることが多くあります。特にドライフードには酸化防止剤という添加物が使われています。
今回は、キャットフードに含まれる酸化防止剤についてご紹介します。

酸化防止剤とは

ドライフードには多くの脂肪が含まれています。脂肪は空気に触れると酸化を始め、どんどん劣化していきます。劣化すると味や栄養が損なわれていきます。この酸化を防ぐ添加物が酸化防止剤です。
酸化防止剤には人工のものと天然由来のものの2種類があります。酸化防止剤は、キャットフードの他、ドッグフードや人の食品にも使用されています。
人工酸化防止剤の主なものは、エトキシキン、BHA、BHT、没食子酸プロピルです。

エトキシキン

日本では食品添加物としての認可は受けていませんが、海外では飼料、ペットフード、りんご・梨などのヤケ防止材、殺菌剤として広く使用されている人工酸化防止剤です。
乾燥した魚粉が自然発火しないように、船舶で輸送される魚粉にはエトキシキンを使用するよう国際規約で定められています。 FAO/WHOによる一日摂取許容量は体重1kgあたり0.06mgと定められています。日本国内の基準はもっと厳しく、食品安全委員会による基準は体重1kgあたり0.005mgです。食品衛生法による食品中の残留基準は、りんご・梨で3.0ppm以下と定められています。
一方、キャットフードにおけるエトキシキンの含有量は、ペットフード安全法により、エトキシキン・BHA・BHTの合計で150μg/gと定められています。人の残留基準が3.0ppm=0.000003g/g(3μg/g)であることを考えると、キャットフードの基準値はかなり多く設定されています。これは、海外の基準が参考にされたためと考えられます。アメリカでは、家畜用飼料についての基準値がキャットフードと同じく150μg/gであり、EU諸国も同様です。

BHA

BHAはブチルヒドロキシアニソールの略で、酸化防止を目的とした食品添加物です。化粧品にも使われています。発がん性については、昭和57年にマウスによる実験で発がん性が報告されましたが、その用量が通常使用量の数万倍であることから、通常の使用量では影響がないとされています。微量のBHAは他の既知の発がん性物質による発がんを抑制するという、抗がん作用も報告されています。人については、1日摂取許容量は0.5mg/kg/日とされています。これは、先ほどのマウスの実験で使われた量の2600分の1に相当します。キャットフードの場合は、前述のエトキシキンと合計して150μg/gなので、kg換算すると150mg/kgとなります。人の基準に比べるとかなり多い基準量です。

BHT

BHTはジブチルヒドロキシトルエンの略で、BHAと同様酸化防止を目的とした食品添加物です。食品の他、化粧品、ボディソープ、医薬品などにも使われています。発がん性は確認されていませんが、変異原性(奇形を生じさせる危険性)が確認されているため、食品に使用するのは問題があるのではないかと指摘されています。アメリカでは乳幼児用食品への使用は禁止されています。人に関する基準値は、魚介類冷凍品の浸漬液の場合、浸漬液に対して1g/kg、チューイングガムは0.75g/kg、バター等は0.2g/kgとなっています。キャットフードの場合は、、前述のエトキシキン、BHAと合計して150μg/gです。kg換算で0.15gですので、BHTに関しては人の基準と同等レベルです。

没食子酸プロピル

これも酸化防止剤の一種です。日本ではバターなどの油脂類に使われています。マウスによる急性毒性の試験では、1.35g/kg程度で危険性が確認されています。また、変異原性も確認されています。人への基準値は油脂で0.20g/kg、バターで0.10g/kgです。キャットフードの場合は、体重1kgあたりに対して、1.4mg/日です。人の基準に比べると、ほぼ同等です。

まとめ

今回は、キャットフードに含まれる酸化防止剤についてご紹介しました。キャットフードに使用されている人工酸化防止剤は、人の食品にも使われています。ものによっては人の基準より緩いものがありますが、アメリカやEUの基準値と同じです。この基準値はペットフード安全法によってメーカーに厳守するよう求められていますので、酸化防止剤を使っているから、即危険というわけではありません。
また、これら酸化防止剤は使用量に限度があるというだけで、酸化防止剤が入っているフードは必ずその最大量を使用しているというわけではありません。フードのメーカーによってはどのくらい使用しているのか具体的に発表しているところも存在するので、よく調べてみましょう。
あとは、国の基準をどこまで信用するかの問題です。過去、人用の食材に使用されていた添加物でもその基準量が後に問題になったこともあります。問題になっても、役所は責任を取りません。食の安心・安全をどこまで突き詰めて考えるかで、酸化防止剤の使用を許せるかどうかが決まると思います。