キャットフードの原材料に使われているパウダーとは?
キャットフードの原材料を見ると、よく「パウダー」という表記を目にします。これはキャットフードに必要なものなのでしょうか。
今回は、キャットフードの原材料に使われているパウダーについてご紹介いたします。
パウダーとは
パウダーとは「粉末」という意味です。人の食材にもよくパウダーが使われています。キャットフードで使われている「パウダー」という言葉も同じ意味で、食材を乾燥させて粉末に加工したものです。パウダーの特徴としては、乾燥粉末のため長期保存がしやすいこと、他の食材と混ぜて利用しやすいこと、複数のパウダーを混合してより効果的な香りや味を調合できること、細かく粉砕されているので消化・吸収がしやすいことが挙げられます。
パウダーの種類
キャットフードで使用されているパウダーには、大きくわけてふたつの目的があります。
香りをつけるためのパウダー
猫は香りで食欲をそそられます。より香りが強いフードの方が食いつきが良いので、香りをつけることを目的としてパウダーを使用します。ドライフードはウェットフードに比べると素材感が無いので、香りをつけるためのパウダーは効果的です。チキンパウダーやビーフパウダー、かつお節パウダー、フィッシュパウダーなどがあります。これらをミックスしてそのフードオリジナルのパウダーとして表記している場合もあります。
香りをつけるためのパウダーは栄養補給が主目的ではないため、栄養価についてはほとんどないか、あっても副次的なものです。使用されている量も少量です。
栄養を補うためのパウダー
基本的に総合栄養食のフードは原材料に使用しているものだけで必要な栄養を摂取できるように設計されているのですが、それに加えて健康をサポートするような栄養素を追加するためにパウダーを使用します。子猫用のキャットフードの場合、カルシウムをより多く配合するために、ミルクパウダーやチーズパウダーといった乳製品のパウダーが使用されています。パウダーは消化・吸収が良いため、子猫のキャットフードに向いているという面もあります。
その他にも、キャベツパウダーやにんじんパウダーなどの野菜パウダーもあります。
ふりかけとしてのパウダー
このように、主にドライフードで使用されているパウダーですが、キャットフードから独立した猫用食品として販売されているものもあります。いわゆるグルメパウダーです。
こうしたパウダーは、猫の食欲促進のためにドライフードやウェットフードにふりかけて使います。食欲促進が目的ですので、先ほどの分類で言うと「香りをつけるためのパウダー」になります。栄養価は低いですが、フードをあまり食べたがらない時などに利用すると効果的です。
まとめ
今回は、キャットフードの原材料に使われているパウダーについてご紹介いたしました。パウダーは「粉末」という意味で、消化・吸収が良いというメリットがあります。香り付けを目的とする使用方法と栄養補助を目的とする使用方法があり、どちらも効果的な使用方法です。ふりかけ用のパウダーも販売されていますので、食欲が無い場合は試してみてはいかがでしょうか。