デブ猫はかわいいけど病気が心配!キャットフードを選ぶ時はカロリーチェックを忘れずに!
まるまる太ったデブ猫って本当にかわいいですよね。見た目も愛くるしいですが、抱っこした時の柔らかさにたまらなく癒やされます。でも、太りすぎていると病気も心配です。
今回は、肥満の怖さとキャットフードを選ぶ時のカロリーチェックについてご紹介します。
肥満は万病のもと
人も肥満は万病のもとと言われていますが、猫にもまったく同じことが言えます。人の場合は食事療法の他、適度な運動を継続的に行うことで肥満を解消できますが、室内飼いの猫の場合は、運動を増やすことも難しいのでフードで肥満を解消するしかありません。
肥満になるとまず心配なのが、糖尿病です。糖尿病は肥満によって体内のインスリン量が減り、細胞に糖分を上手く取り込めなくなる病気です。取り込めない糖分が尿に排出されるので糖尿病と呼ばれています。糖尿病になると急激に体重が減少し、血液中の血糖値が急上昇します。症状が進行して糖尿病性ケトアシドーシスになると死の危険もある恐ろしい病気です。
また、体重の増加は心臓への負担を増加させるため、心臓病の原因にもなります。
肝臓に脂肪が付着して機能が低下する脂肪肝も、肝機能障害や肝不全を引き起こすリスクを高めます。
首のまわりに脂肪がつくと、気管を圧迫して呼吸がしにくくなり、これも体によくありません。
このように、猫の肥満は健康リスクを高めるとても危険なものです。
キャットフードを選ぶときはカロリーもチェックする
猫の肥満を防ぐ一番の方法は、必要以上のカロリーを与えないことです。余剰に摂取したカロリーは脂肪となって体内に蓄積されるからです。このため、キャットフードを選ぶ時には、そのフードのカロリーがどのくらいなのかをチェックするように習慣づけましょう。
キャットフードのパッケージには、必ずカロリーが記載されていますので、それを見るようにすればよいでしょう。
猫が必要とするカロリーは、体重1kgあたり80kcal/日と言われています。4kgの猫なら、一日あたり320kcalとなります。この時注意が必要なのは、ここでいう体重は、その猫の「理想体重」のことで、実際の体重とは異なる点です。例えば既に肥満の猫の体重が6kgだとしても、必要カロリーは6kg×80kcal=480kcalではない、ということです。理想体重がわからない場合は、獣医師に相談しましょう。
目安ですが、市販のキャットフードのおよそのカロリーは、100g あたり350kcal ~450kcalです。
まとめ
今回は、肥満の怖さとキャットフードを選ぶ時のカロリーチェックについてご紹介しました。室内飼いの猫はあまり運動をしないので、気を抜くとすぐに太ります。それを防止するためにも、キャットフードを購入する際はしっかりとカロリーを確認するようにしましょう。