なぜここまで値段が違うの?高いキャットフードと安いキャットフードの違いとは
キャットフードは種類が多すぎて、選ぶのが本当に大変です。できるだけ猫の体に良いものを、できるだけ家計に優しい価格で探そうとすると、とても迷ってしまいます。特にフードの価格については、同じキャットフードというくくりなのにどうしてこんなに値段が違うの!とびっくりするぐらい開きがあります。
そこで今回は、高いキャットフードと安いキャットフードはどこが違うのかについてご紹介いたします。
キャットフードの価格帯
高い、安いとひとくちで言っても、キャットフードの価格帯にはいろいろなものがあります。
1kgあたり200円〜300円
最も低価格なキャットフードです。近所のスーパーでもほとんどのところが置いていて、手軽に購入できるというメリットもあります。
1kgあたり700円〜800円
近所のスーパーで購入できるフードの中では中くらいの価格帯です。あまりに激安過ぎるのはちょっと不安、という時にあがってくる選択肢です。
1kgあたり1,000円〜1,200円
近所のスーパーで購入できるフードの中では高額な価格帯です。通常は200gくらいで小分けされ、ちょっと高級感のあるパッケージで販売されています。メインで与えると言うよりは、おやつにあげると喜ばれる感じです。
1kgあたり2,000円〜3,000円
この価格帯になると、近所のスーパーでは販売されていません。インターネット通販でしか購入できないプレミアムなフードです。
1kgあたり4,000円〜
プレミアムなフードの中でも最高級ランクです。この価格帯のフードはそんなに多くはありません。
高いキャットフードと安いキャットフードの違い
日本で販売されているキャットフードはペットフード安全法という法律で厳しく規制されているので、低価格であっても猫の体に害になるような製品はありません。それを踏まえた上で、高いキャットフードと安いキャットフードの違いを見ていきましょう。
当然ながら、使用されている原材料が違います。
まずは使用されている肉類に大きな違いがあります。安いキャットフードには、ミール/肉副産物という肉が使われています。これは、人用の部位を取った後の残りの部位を加工したもので、家畜用として使われるものです。原価がとても安いのでキャットフードの価格を安く抑えることができます。
一方高いキャットフードには、チキンやアヒル肉、七面鳥、サーモンなど、はっきりとした材料が使われています。ものによっては人間用の原材料が使用されているものもあります。これらはヒューマングレードと呼ばれています。
次に違うのは、使用されている炭水化物です。安いキャットフードには、小麦などの麦類やトウモロコシが使われています。これも、原価が安いからです。
一方、高いキャットフードには豆類やサツマイモなどが使われています。小麦やトウモロコシに比べると栄養価が高く、体に良いのですが、その分高価です。
また、高いキャットフードは添加物についてもなるべく使わない、または天然由来の添加物を使用するように気をつけているものが多いです。安いキャットフードは法律で規制されている範囲内ですが、人工添加物を使用しています。
原材料の違いは、成分の比率の違いとなって現れます。
安いキャットフードのタンパク質は30%未満くらいですが、高いキャットフードでは35%以上のものが多いです。猫は肉食動物ですので、基本的には高タンパクの方が好ましいです。
まとめ
今回は、高いキャットフードと安いキャットフードはどこが違うのかについてご紹介しました。高いキャットフードはより高品質な原材料を使用し、なるべく添加物を使用しないように配慮されています。人の食べ物でも高級食材は高価なのと同じ理屈です。たまに安いキャットフードをジャンクフードに例えているサイトを見ますが、それは間違いです。ジャンクフードはそれだけを食べ続けていると体を壊してしまいますが、安いキャットフードでも総合栄養食であれば、それだけを食べ続けても体を壊すことはありません。
とは言え、高いキャットフードは、安いキャットフードより安心感があるのは間違いないでしょう。高いキャットフードでなければならないというものではありませんので、家計と相談しながらどのフードを選ぶか、よく考えてみましょう。