ウェットキャットフードのメリット・デメリットをご紹介
猫用のフードは、ドライフードとウェットフードに大別できます。ドライフードは乾燥させた小粒のもので、ウェットフードは缶詰等に封入された素材感のあるフードです。
今回は、ウェットフードのメリット・デメリットについてご紹介いたします。
ウェットキャットフードのメリット
ウェットキャットフードは、ドライキャットフードと比較して以下のようなメリットがあります。食いつきが良い
猫は匂いで食欲をそそられます。ウェットキャットフードはドライキャットフードに比べると素材の状態に近いため匂いが強く、より食欲が出てよく食べます。ドライキャットフードばかり与えていると飽きがくることがあるので、そうした時にウェットキャットフードを織り交ぜて与えると食欲が戻り、またドライキャットフードを食べるようになりこともあります。
食欲不振になった時に試しに与えてみるとよいでしょう。
消化に良い
ウェットキャットフードはやわらかく水分が多いため、とても消化に良いフードです。おなかを壊してうんちが緩くなっている猫には、ドライキャットフードよりウェットキャットフードを与えた方がよいでしょう。
食事で水分補給ができる
ウェットキャットフードの水分含有量は、70〜80%くらいです。そのため、食事を取るのと同時に水分を取ることができます。ドライキャットフードの場合は水分補給の心配をしなければなりませんが、ウェットキャットフードならその心配は不要です。
賞味期限が長い(開封前)
缶詰やアルミ製のパウチに密封されているので、常温でも長期間保管ができます。およそ1年 は持つので、賞味期限の心配が少ないフードです。ただし一度開封すると痛みやすいので、その日のうちに使い切るようにしましょう。
ウェットキャットフードのデメリット
歯が悪くなりやすい
ドライキャットフードに比べると歯垢がつきやすく、歯周病を引き起こしやすいです。猫の歯周病は意外と怖い病気で、完治させるのが難しく、定期的に痛み止めを投与しなければならなくなります。ウェットキャットフードをよく食べる猫の場合は、歯周病予防として歯みがきや歯ぐきのマッサージを頻繁にしてあげましょう。
すべての栄養素を補給できるわけではない
ドライキャットフードの大部分は総合栄養食で、それだけで猫が必要とする栄養素をすべて補給できますが、ウェットキャットフードはそうではありません。ウェットキャットフードだけを食べさせ続けると必要な栄養素の一部が補給できず、体調を崩す恐れがあります。ウェットキャットフードはドライキャットフードと併用するのが前提ですので、あくまでもおかず的な位置づけに留めるようにしましょう。
経済負担が大きい
様々な種類があるので一概には言えませんが、同じ量のドライキャットフードに比べるとウェットキャットフードの方が高価な場合が多いです。多頭飼いの場合は特に気になるポイントです。ドライキャットフードと違って必ず与えなければならないわけではありませんので、経済事情も考慮しながら長続きする与え方をしましょう。
まとめ
今回はウェットキャットフードのメリットとデメリットについてご紹介しました。
ウェットキャットフードは食いつきが良く、おやつとして与えると猫がとても喜びます。また食欲不振時やお腹を壊している時に利用するのも有効です。ただし歯が悪くなりやすく、栄養素にも偏りがあるため、長期に渡ってウェットキャットフードだけを与え続けるのはやめたほうがよいでしょう。